クラウドで 伸びる人沈む人 |
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サンプル:サーチマンから、こんな情報をお届けしています。
<技術者に必要な論理的思考方法を簡単に言うと・・・> サーチマン佐藤です。 こんにちは。 最近、 日本の「論理的思考力」が どんどん落ちてきていると言われています。 本当でしょうか? いや、そもそも論理的思考力とは何でしょうか? ちょっと頭の体操がてらクイズをやって、 この問題を「簡単に」考えてみましょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ クイズ1 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「酸性雨で大理石が溶ける」らしいのですが、 この噂を確認するために、 次のような実験を行ってみました。 まず、「大理石のかけら」2.0グラムを用意し、 それを「酢」に一晩つけてみました。 ちなみに、 酢と酸性雨は、ほぼ同じ酸性度を持っています。 さて、翌日。 その「大理石のかけら」を取り出し、よーく乾かしてみたのですが、 質量はどうなっているでしょうか? A 2.0グラムより小さい B ちょうど2.0グラム C 2.0グラムから2.4グラムの間 D 2.0グラムより大きい ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 答えは、 Aの2.0グラムより小さいです。 これは、まあ皆さん正解されたことでしょう。 では、次のクイズ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ クイズ2 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 上記の実験の後、 「大理石のかけら」を、蒸留水にも一晩つけてみました。 何故、このようなことをするのか説明してください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ いかがでしょうか。 クイズ2、アナタは答えられますか? ・・・・・ちょっと、間を空けますので、 考えてみてくださいね・・・・・・・・・ 答えは、 「大理石が酸に溶けて、水に溶けない」ことを証明するため。 わかりますよね。 酸性雨は、酸+水です。 クイズ1の実験で、大理石は酢(酸)に溶けることはわかりましたが、 水に溶けるかどうかは不明ですよね。 クイズ2の実験を行って、初めて、 大理石は普通の雨には溶けないが、酸性雨には溶ける、 ということが言えるわけです。 このクイズは、 OECD加盟国が、学習到達度調査と称して一昨年行ったテストですが、 日本は、 クイズ1の正答率は高かったのですが、 クイズ2の正答率は低かった。 つまり、裏をとる技術が不足しているんですね。 論理思考が苦手。 昨年の今頃、メディアで報道されていたので、 ご記憶の方も多いかと思います。 私もちょうどテレビを見ていて、テストを終えた若者たちが、 「蒸留水?意味ねえ〜」とか、 「ひまだからやったの?」とか 情けない答えの連発で目を覆いたくなりました(苦笑)。 まあ、それはさておき、 この話を通して、私が言いたいことなのですが、 こういう思考方法は、 技術者とっては、大袈裟に言えば、 死活問題くらい重要だと思うんですね。 (まあ、ビジネスでも人生でも重要なんですけどね。) ---------------------------------------------- まず、現象を確認する。 次に、現象に対する原因らしきものを特定し、 それらを一つずつ潰していく。 で、最後に本当の原因を特定する。 ---------------------------------------------- はっきり言って、 技術者なんて、この↑思考方法オンリーだけでも、 相当いけるんじゃないかと思いますよ。 まあ、一流技術者になるためには、 この思考方法に加えて、 「それを裏付ける地道な作業」ってのも必要ですけどね。 アナタの周りの出来る人、よーく見てください。 例えば、トラブルが起きた時とか、 設定ファイルをやたらといじったりしないはずです。 設定を一つだけ変更して、うまくいくか確認してみる。 うまくいかなかったら、元に戻して次の設定を変更してみる。 こういうアプローチをとっているはずです。 これはトラブルだけじゃないです。 プログラムの勉強方法だって同じです。 まず友達からサンプルプログラムを貰ってくる。 サンプルプログラムのうち、 一つだけソースなり設定なりを変更してみて、 動きの変化をみてみる。 動きが確認できたら元に戻して、次の変更をやってみる。 そういう地道な積み重ねで実力をつけていく。 できる人って、そういう過程を経ていると思うんですよ。 だから、私の技術講習でも、 とにかくまず現象(動き)を見せるようにしているし、 そこから、その現象に対する原因を一つずつ掘り下げていく、 そんなアプローチをとっているんですね。 そのほうが、 結局はどんどん技術が伸びていけると思っているから。 そういえば、今、急に思い出したので話しますが、 横浜の工藤公康投手いますよね。 球界最年長45歳のバケモンみたいなピッチャー。 彼がコントロールをつけるために行った練習なんですが、 最初5mの距離から、的に向かって10球投げる。 まあ、10球全部的に当たるわけですよ。 そしたら、次に6mの距離にして、また10球投げる。 全部的に当たったら、また距離を伸ばす。 1球でも外れたら、その距離でまた投げる。 そういう繰り返しをして、 コントロールをつけたというんですね。 まあ、これはスポーツなので、論理思考と違いますが、 でも、 アプローチ的には何か似たようなものを感じませんか。 なんか話題がずれてきました。 閑話休題。 話をもとに戻して、 そろそろまとめに入りますが、 アナタがもし、技術で迷っているなら、 「疑う余地のない現象」をまず手にいれてください。 それは、 絶対に動くプログラムでもいいし、 絶対に動くサーバーでもいい。 動く現象を見ることが大事。 そこから、 ひとつだけソースを変更してみる、 ひとつだけ設定ファイルを修正する、 そして現象の変化をみる。みたら元に戻して次に行く。 そういう繰り返しをやってみると、迷いから解放されますよ。 一番駄目なのは、 「何が何だかわからないけど、とにかくうまくいった」とか、 「色んなことやったけど、失敗した」とか。 まあ、現実問題、 それでOKという場合もなきにしもあらずですが(笑)、 それじゃあ、本質的な成功、根本的な理解になりませんよ。 この思考方法、普段から気にかけていきましょうね。 今日は、そんなこと思いました。 では、またお会いしましょう。 ありがとうございました。 ●追伸 よく考えたら、この思考方法、 人間関係にも使いますよね。 これを言ったら相手の機嫌が悪くなった、 これを言ったら相手の機嫌が良くなった、 ちょっとだけ言葉を換えて、微妙な臨界点を探って、 相手がどんな性格かを推し量る。 コミュニケーションに必要ですよね。 ●追伸2 この思考方法、 特に若い人には教えてあげてくださいね。 ----------------------------------- IT技術を詳しく解説:サーチマン http://www.searchman.info/index.html 発行者:佐藤
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