BIND：BIND（ネームサーバー）を使って、ＷＥＢにアクセスしてみる。

<概要>

さて、前回でBind（ネームサーバー）の設定をしてみました。


実際に、そのネームサーバーが生きているのか、死んでいるのか？
通常は、nslookup というコマンドを使って試してみます。


ここでは、さらに疑り深く、実際のホームページにアクセスできるかどうか試してみます。


では、いってみます。

<１．ネームサーバーに反映したか？>

上記設定がネームサーバーに反映したか、確認します。


まずは、サーバーが見ているネームサーバーを自分自身に変更します。
それには、(etc/resolv.conf）の設定を行います。


その後、nslookup コマンドで、反映したか確認しましょう。

<ネームサーバーに反映したか>

[root@host root]# # vi /etc/resolv.conf

search www.searchman.infor
nameserver 192.168.0.102 ←ここを自分のサーバーのＩＰアドレスに変更


[root@host root]# nslookup www.test.com　←このコマンドで、www.test.comのＩＰアドレスを確認する
Server: 192.168.0.102
Address: 192.168.0.102#53

www.test.com canonical name = ns.test.com.
Name: ns.test.com
Address: 192.168.0.102　←たしかに、192.168.0.102に変更している（確認ＯＫ）

<２．ネームサーバーを使って、自前のＷＥＢサーバーに接続>

では、今度は、前につくった自前のバーチャルＷＥＢサーバーに接続してみましょう。


クライアントＰＣのＤＮＳサーバーの設定を、
以下のようにあなたのサーバーで指定してみましょう（192.168.0.102).。


その後、http://www.test.com/
に接続してみます。

<画面：ネームサーバーを使って、自前のＷＥＢサーバーに接続>

このような設定をして、自前のバーチャルWEBサーバーにアクセスできましたか？

※　192.168.0.102 は、私のサーバーのＩＰアドレスです。
　　ここは、適宜読み替えてください。




このように、あなたがつくったファイルにアクセスできれば、成功です。
本物の、test.com にアクセスしてしまったら、失敗です。

<３．逆引きの設定>

逆引きは、名前のとおり、ＩＰアドレス→ドメインです。
ひとつのＩＰアドレスで、複数のドメイン（ホスト）をもつ場合があると思いますが、


ＩＰアドレスのサーバーのホストを設定しておきましょう。

<逆引きの設定>

[root@host root]# vi /etc/named.conf　←設定ファイルの編集、以下を追加

・・中略

zone "0.168.192.in-addr.arpa" IN {　←ローカルのＩＰの先頭３桁を逆から
type master;
file "192.168.0.rev.db";　←ファイル名の指定（これをゾーンデータベースといいます）
allow-update { none; };
};

[root@www ~]# vi /var/named/192.168.0.rev.db

      
$TTL    86400　
@       IN      SOA     host.searchman.info. root.searchman.info.(
                        2005092400      ; Serial
                        28800           ; Refresh
                        14400           ; Retry
                        3600000         ; Expire
                        86400 )         ; Minimum
        IN      NS              ns.searchman.info.
102     IN      A               ns.searchman.info. 

↑で、102は、　192.168.0.102 の102である。

<４．逆引きの確認>

では、一応、読込して、上記設定ができたか確認します。
例によって、nslookup です。

<逆引きの確認>

設定後、設定を読み込ませるために、以下のコマンドを一応打ちます。
root@host root]# rndc reload
server reload successful


設定が終わったら、再起動しましょう。
root@host root]# /etc/rc.d/init.d/named start←ネームサーバーを起動する


[root@www ~]# nslookup 192.168.0.102 ←逆引きの確認
Server: 192.168.0.102
Address: 192.168.0.102#53

102.0.168.192.in-addr.arpa name = www.searchman.info.　←このように、ホストが出てくればＯＫ

｜前へ｜｜次へ｜